[26] The Slightly Foxed


このSlightly Foxedという雑誌 (foxedquarterly.com) は、真の読書家のための季刊誌と自ら称し、古本屋に並んでいるような本の書評が集められている。
収集家の本として知られているThe Folio Societyと同じ、印刷と装本を行っている会社にて丁寧に作られており、収集家のコレクションの対象としても購読されている。

この雑誌の面白さは、自分の知らない本や作家を知ることができることに尽きる。
よくある新刊の広告がてらに書評されたものと違い、書評している人の思い出が書かれていたり、非常に私的なものとなっている点も、読んでいて面白い。

とても小さな出版社から発行されているので、手書きのメモが添えられて送られてくることがある。
こうした人を感じられるビジネスのやり方は、とても素敵だと思う。

近年は、既に廃書となって久しい本の中から、Slightly Foxedの趣向にあった本を素敵な装本で限定数、再出版もしている。当然、収集家なら全て集めてみたくなるような本ばかりだ。

小さくチャーミングな出版社から出版されている、オリジナルな視点を持った雑誌だ。

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