[37] 柳井正の希望を持とう
物、サービス、技術と引き換えに、金銭の報酬を得ている人なら(つまり職種に関係なく、仕事をしている殆どの人たちが当てはまる)、このユニクロの創設者、柳井正氏の著書「柳井正の希望を持とう」を読むことで、社会に於ける自己のあり方を見つめ直し、将来への方向性を再確認することができるだろう。
2011年6月30日に出版され、非常に「今」を説いた本だ。
「自分に期待すれば、必ず活路は開ける!」と書かれた帯に、私は目を留めた。
国も会社も、人々に保証を与えられない現在、自らが自己を支えて行くしかない。
しかし、なんとも自分に自信のない人間にとっては、心細い。
そんな時、表紙裏に書かれている次の言葉は、自信のない人間でも、一歩ずつ歩いて行くだけの価値ある未来に、希望を感じさせてくれる。
『人は希望がなければ生きていけない。希望を持つには、人生は自分が主人公だと信念を持ち、自分に期待することだ。「どうせ自分なんて」ではなく、「自分はこんなことができるのではないか」と自分に期待し、人より少しでも得意な部分を探す。そして、そこを一生懸命に磨けば、必ず活路は開ける。』
脳科学でも証明されている、どんなことでも、例えそれが苦手なことであったとしても、10年間続けていれば、それなりのプロのレベルになることが出来るということも、柳井氏の体験から語られている。
ゼロから10を、いきなり飛び越えることはできないが、ゼロから1、1から2、2から3へと確実に登ることはできる。それには時間はかかるが、コツコツと努力さえすれば、そして諦めなければ、必ず10年後の自分の姿は、今からは想像できない可能性の中にあることだろう。
今を、そして将来を危惧している人々に、自分の足元を照らしてくれる本となるに違いない。
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