[38] 実力大競争時代の「超」勉強法


この本を読んで、なるほどと思ったことが、日本で言う「勉強」とは、所謂、受験勉強を指し、実力をつけるための学習とは異なるということだ。
道理で、皆、勉強嫌いになるし、目的と方法を誤ったまま、成人になり勉強しても結果が思わしくなく、自己否定に陥ってしまうはずだ。

この野口悠紀雄著『「超」勉強法』では、今後、実力社会において重要な技能となる、英語と数学について、著者の進める勉強法が書かれている。

国内消費と国内競争でやってこれた時代が終焉し、国際競争に否が応でも参戦しなければ、現状維持すら危うい現実を目の当たりにし、困惑し、どこから手を付けたらいいかすら分からずに立ち往生してしまっている人たちも大勢いるに違いない。
付け焼刃が全く通用しない国際競争において、まず、英語力は欠かせない。
海外では、四年制大学卒業というのは、国際競争で戦える英語力を持つことを意味するのが普通だが、日本の場合、あまりにもそうした現実からかけ離れた教育を与えられ続け、社会人になった時に、自力で英語力を付けなければならないのが一般的だ。
会社がどんなプログラムを用意しようとも、それが本当に実力のつく学習方法とは限らない。もし、従来の英語教育の延長線上にあるようなプログラムなら、思うような結果がそれで出るとは思い難い。
では、どうしたら良いのか。

この本に書かれている勉強法は、ポイントが押さえられているので参考になるはずだ。
英語に触れる時間と英語力は比例するので、何はともあれ、英語は一日でも早く始め、一時間でも多く触れられることが、5年後、10年後の自分の将来を大きく変える。

現実を明確に表示し、対策を説く、こうした本を読むと、従来のモデルでは通用しない将来を避けては通れないのだと認識を新たにする。

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